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2012年2月

2012年2月13日 (月)

【ミステリー】読めない本??

先日、神保町のミステリー専門古書店を回った後、「キッチン南海」→「喫茶さぼうる」という、“私的神保町黄金コース”を堪能してきた。

神保町は、さすが古書の街というだけあって、古書店も専門化されており、入手困難なミステリーは専門店に行かないとない。神保町には、ミステリー専門古書店が数軒あり、これに三省堂書店古書部を回るのが、個人的に定番化している。

ところで、あるサイトに面白いことが書いてあった。

「読めない本」の話である。まず、本屋にも古本屋にもない本は、入手できないから「読めない」。また、持っている人は、ありがたくてとても「読めない」。さらに、こうした本は、読んでも面白くないので、「読めない本」なのだそうである。

某ミステリー専門古書店には、こうした「読めない本」がショーケースに誇らしげに展示してある。
超入手困難本としてマニアには有名な、パトリック・クェンティン「俳優パズル」、マージェリー・アリンガム「反逆者の財布」、ヘレン・ユースティス「水平線の男」など、いずれも1万円以上の値が付いている。新訳が出た、F・W・クロフツ「フレンチ警視最初の事件」、ヘレン・マクロイ「殺す者と殺される者」も依然、高値のままである。こういった作品は、旧訳がコレクターズアイテムになっていると思われ、読むためではなく、収集が目的であるのだろう。
ここには、なんとコナン・ドイル「クルンバーの謎」もあり、ドイルにも入手困難本がある(ただしホームズものではない)ということである。

ここにあげたのは、すべて創元推理文庫の初期の作品である。ポケミスにも入手困難本はあるが、ポケミスは、突然再版が出たりするので、創元のほうが超が付く入手困難本は多い。
最高値は、クェンティン「女郎ぐも」で、26,250円。

他では、六興キャンドルミステリーズも入手困難本の宝庫で、フランク・グルーバー「遺書と銀鉱」、G・D・H&M・コオル「謎の兇器」などが高値で展示されている。

この店は、値付は高めであるように思うが、これらの本は、amazonではバカみたいな値が付いているので、店頭で買った方がまだ安い。とはいえ、さすがに1万円を超えるとなかなか売れないようである。

ある古書店の店主のブログに、「文庫に1万円以上付けるのは気が引ける」と書いてあったのを読んだことがあるが、この店主のような人の店を探して買い求めたいものである。
事実、入手困難本が、ほどほどの値段でさりげなく置いてあることがあり、これに出会えるかどうかは、タイミング、運であるから、時々、古書店めぐりをする価値があるのである。

先のサイトに、こういった本はありがたくて読めない、と書いてあったが、これも真実に近い。実は、ディクスン・カーの「幽霊屋敷」を入手して読んでいるうちに、表紙を傷付けてしまったことがあり、やはりこういう本は読まないでしまっておくに限る、と思った次第である。

P.S いつの間にか4万アクセスを超えていたようです。皆様、ありがとうございます。

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