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2010年10月

2010年10月29日 (金)

【ミステリー】隅田川散歩の事件簿⑥~解決編

ミステリークイズの新作が思い浮かばないので、前回の解答のみ掲載します。

隅田川散歩の事件簿⑥~解決編

隅田川散歩は、荒川警部に言った。
「君たち警察官は、民事不介入という原則があるが、民法関係は勉強しないのか。」

荒川警部は、少しムッとしたように言い返す。
「最近は、民事がらみの事件も多いからな。全く知らないでは済まされない。
今回の事件、君が言いたいことはわかったよ。」

「あやしいのは三田村弁護士ということだな。彼は公正証書遺言の証人として選ばれたと言っているが、公正証書遺言の場合、その遺言で遺贈を受ける者は証人にはなれない。
ということは、三田村は、書き換えられるはずの遺言では遺贈は無いということになっていたことになる。
まあ、これだけでは証拠にはならないが、最重要人物ということは間違いないだろう。」

荒川警部は散歩に軽く微笑むと、部下に指示を出すため部屋を出て行った。

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2010年10月23日 (土)

【ミステリー】三大倒叙とは

当ブログでは、海外ミステリーに主眼を置いて、作品や作家を紹介しておりますが、この海外ミステリーの書店での取り扱いがどんどん縮小されているような気がします。

神保町の三省堂書店でも、文庫のコーナーが数年前から縮小されており、ハヤカワ、創元の作品はかなり陳列が少なくなっています。一方で、近年増加中のハードカバー作品は、別の階にコーナーが設けてあります。
新宿の紀伊国屋書店本店も、文庫コーナーの隅に追いやられた感じです。もっとも販売数が多いと思われる八重洲ブックセンターでも、海外ミステリーは隅っこにあります。

いわば、海外ミステリーは、書店でも、マイナーかつマニアックなカテゴリーになってしまっているようです。これには理由があって、海外ミステリーは新人作家がほとんど出現せず(出たとしても我が国に紹介されない)、名作とされる作品は時代が古く、マニアはすでに読み終えていて、新しいファンが増えないということでしょう。
近年、邦訳されるのは、そのほとんどが埋もれていた作品であり、中にはこれはと思える作品もありますが、概して名作と呼ばれるものには内容的に劣ると言わざるを得ません。

ただ、こうした風潮は、個人的にも好ましいとは思えないので、できるだけ新しいファン、特に若い人たちに海外ミステリーを読んでもらいたいと思い、懲りずに紹介していきます。

ミステリーの手法に、「倒叙」というのがある。通常のミステリーは、主として探偵の側から描かれるのであるが、この倒叙ものは、犯人の側から描くのを特徴とする。
よって、犯人は誰かというのは、初めから読者にはわかっているわけである。よって、犯人探しという興味に代わって、犯行がなぜ、どのように行われ、いかにして解決するのかが焦点となる。いわば、「フーダニット」ではなく「ハウダニット」あるいは「ホワイダニット」が重要な要素ということになる。

この手法は、ソーンダイク博士シリーズで著名な、オースチン・フリーマンが「歌う白骨」(短編集)で用いたのが祖とされる。なかなか追従者が現れなかったが、本格黄金時代の末期である1930年代になって、「三大倒叙」と呼ばれる作品が発表され、一分野を築くことになる。
その後、ロイ・ヴィカーズの「迷宮課」シリーズや、テレビでおなじみのレビンソン&リンク「刑事コロンボ」に引き継がれている。刑事ドラマなどにも時折用いられることがある。

ここでは、三大倒叙と呼ばれる作品を紹介する。

Img_5009F・W・クロフツ「クロイドン発12時30分 」、リチャード・ハル「伯母殺人事件」、フランシス・アイルズ「殺意」である。

倒叙の創始者であるフリーマンの作品では、最初に犯行の場面が描かれ、そこからソーンダイク博士が捜査によって犯人のミスを見つける、というのが定番であり、そこには動機や犯人の心理状態といった要素は少なかった。それに対して、三大倒叙は、犯人の心理状態を細部にわたって描写するのを特徴としている。

「クロイドン発12時30分」では、第1章で事件が起こった後、第2章ではいきなり4週間前に戻り、叔父殺しの犯人であるチャールズの犯行前、犯行後の行動、思考などが延々と描かれる。最終的にシリーズ探偵であるフレンチ警部が登場して事件は解決する。
作者のフロフツは、「樽」など本格推理小説の名作も多く、あえて新手法に挑んだものとして高く評価されている。

「伯母殺人事件」は、主人公エドワードの一人称「ぼく」として大半が描かれる。叙述は、「ぼく」の視点、思考によって書かれているため、「ぼく」に命を狙われる伯母パウェルがどのように考えているかは、「ぼく」の想像で書かれている。
最後の「後記」はパウェルの側から描かれるのだが、「ぼく」の計画は成功するのか・・・。
なお、作品の最後に、作者からこのタイトルに関する秘密が明かされる。

「殺意」の作者アイルズは、別名アントニイ・バークリーで「毒入りチョコレート事件」「第二の銃声」などを発表している。他の作品中で、犯人の心理状態を描きたいといった記述があるように(こちらを参照)、この作品では、ビクリー博士の妻に対する憎悪を細部まで描き、妻殺しに成功する。
ただ、この作者は最後のどんでん返しが好きで、まともには終わらない。妻に対する「殺意」とは関係ないところで・・・。

「伯母殺人事件」と「殺意」には、シリーズ探偵は登場しない。「クロイドン発12時30分」は倒叙の手法を採っているが本格ものに近いのに対し、後者二作品はサスペンスに近いと言えるだろう。この二作品は、サスペンスに分類されることがある。

江戸川乱歩は、この三大倒叙を高く評価し、本格黄金時代の後は、謎解きばかりでない作品が好まれると述べた。推理小説の分野では、倒叙は必ずしも一大勢力とはなり得なかったが、この手法は映像に向く。その後のテレビ時代に、この手法が取り入れられている点も、注目すべきであろう。

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2010年10月10日 (日)

【駅弁】東京駅・東日本縦断駅弁大会

10月9、10、11日の3日間、東京駅で「東日本縦断駅弁大会」が開催されています。

Img_4985 この駅弁大会は、春と秋の2回開催されています。春は「駅弁の日」(「弁」の字を分解すると「4」と「十」になるため)である4月10日前後に開催され、秋は10月14日の「鉄道の日」前後に開催されます。

今回の目玉は、NTV「スッキリ」とのコラボ弁当ですが、こうしたイベント用の限定駅弁には懐疑的な立場を取っており、これはあえてスルー。もう一つのテーマである復刻駅弁を購入することにしました。
なお、復刻駅弁も限定販売ではありますが、こちらはかつて売られていた駅弁なので、イベント専用のものとは違うと考えています。

Img_4986 大館駅「鶏めし」を購入。

Img_4989 こちらはかつて使われていた掛け紙を使用しています。掛け紙には、調製シールなどが貼られ、興ざめすることがありますが、これが取り外せるようになっています。掛け紙収集家に気を使ってのことでしょうか。

Img_4991 なお、中身は現在のものである旨の記載があります。内容については、改めて説明する必要もないでしょう。日本一、二を争う絶品です。

Img_5002 Img_4998 もう一品、八戸「復活・いわし蒲焼風弁当」を購入しました。東北新幹線の終着駅である八戸駅の吉田屋は、数多くの駅弁を販売し、新作も精力的に開発していますが、いわしの蒲焼という珍しいこの駅弁は、現在は売られていません。
吉田屋は、名物の「八戸小唄寿司」の復刻版も出品していますが、迷わずこちらを購入しました。
パッケージに電子レンジ対応容器である旨の記載があるのは、持ち帰って食べることを意識しているのでしょうか。

当然のように電子レンジにかけていただきました。大ぶりのいわしが2尾。蒲焼「風」とありますが、衣をつけて揚げたものをタレ漬けしているようです。個人的には、こういう味付けは好きです。ぜひ、常時販売してほしいものです。

他にも、復刻駅弁として、米沢「とんとん弁当」、一関「まつたけ弁当」、直江津「さけずし」、小田原「御鯛飯」などがあります。

明日11日までの開催です。東京駅にお越しの際は、立ち寄られることをお薦めします。

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2010年10月 9日 (土)

【グルメ】2010 来て見て食べて 感動!九州観光・物産フェア

今年も、この10月の三連休に代々木公園で、「来て見て食べて 感動!九州観光・物産フェア」が開催されています。

Img_4966 今年は残念ながら、九州の駅弁販売はなし。輸送に問題があるのか、採算性なのか・・・。

あいにくの天気のためか、人出は今一つ。天気が良ければ、テーブルに空きがないほどの人出になるはずです。

Img_4948

九州といえば地鶏。熊本の「天草大王」は今年も人気ですが、こちらもすっかりおなじみになった、宮崎「ひしゅうや」の地鶏炭火炙りを買ってみました。

Img_4952 Img_4954 地鶏を炭火で炙っただけで、どす黒い色に思わず引きそうになりますが、歯ごたえがあってつまみに持ってこいです。ただ歯が悪い人には無理でしょう。
地ビール「ひでじビール」とともにいただきました。

Img_4957 九州各地のキャラクターは、今年も健在。「ながさき龍馬くん」です。

その龍馬くんの後ろは、長崎皿うどんの行列です。長崎ちゃんぽん、とんこつラーメンなど、九州は麺類も人気が高いですね。

Img_4964 行列に参加して、皿うどんを購入。野菜、きくらげの他に、えび、いか、あさりなどの海鮮も使われています。

Img_4963 焼きたて長崎大竹輪も同時販売されています。文字通り目の前で焼き上がったものを売ってもらえます。皿うどんの具にも使われていました。

食べている途中に、雨が強くなってきました。テーブルも椅子も水びたしになってしまいました。まだ食べてみたいものがありましたが、仕方なく退散。

Img_4972 昨年まではなかった、足湯のコーナー。手湯のコーナーもありました。

フェアは、10、11日も開催されています。天気が心配ですが、行ける方は代々木公園までぜひ。天気がよければ、相当な混雑を覚悟しなければなりませんが。

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2010年10月 2日 (土)

【駅弁】大船軒が大丸東京店に出店

東京駅を訪れた際には、まず、改札内の駅弁売り場とグランスタをひと回りした後、八重洲口の改札を抜け、大丸東京店地下食料品売り場に行くことが多くなっています。

東京駅の「駅弁屋旨囲門」があった所は、現在工事中で閉鎖されており、東日本の駅弁は、中央コンコースの「駅弁屋」で売られています。来週の三連休には、「東日本縦断駅弁大会」が開かれる予定ですが、その件は追って報告します。

本日も、いつものように、大丸東京店地下へ。すると、以前、常盤軒があった売り場に、大船軒が出店しているのを発見。9/15からここで弁当販売を開始したそうです。

大船軒は、大船、鎌倉駅などで駅弁を販売する、1898年(明治31年)創業の老舗です。「鯵乃押寿し」という、1913年から100年近く売られ続けている名物駅弁もありますが、何といっても、創業の翌年、1899年に売りだされた「サンドウイッチ」が特筆されます。

サンドウィッチを初めて駅弁として売り出したのが、この大船軒でした。当時は、斬新な発想として大人気になったそうです。

Img_4928 Img_4933 大丸東京店限定の「特製鎌倉ハムサンドウィッチ」です。掛け紙は明治30年代のものを復刻したものです。通常の「鎌倉ハムサンドウィッチ」が500円に対し、680円と高めですが、鎌倉ハムの質が高いものを厚めにスライスしてはさんであり、ピクルスとオリーブが添えられています。

Img_4934 Img_4939 もう一品、「湘南玉手箱」を購入。「漫画アクション」に連載中の「駅弁一人旅」とのコラボ商品です。この駅弁は駅でも売られています。

ちらし寿司にまぐろ真丈揚げ、グリルチキンなどの総菜に、名物の鯵の押寿司も一切れ添えられています。
もともと寿司が得意な駅弁屋さんなので、酢飯は程よい味です。

大丸東京店では、「鰺乃押寿し」はもちろん、「押寿し食べくらべ」「あじさいちらしすし」などの駅弁の他に、限定商品として「鯵切落しまかない寿し」「しらすめし」があり、駅弁ではない高級弁当も売られています。

売り場は、隣りが「まい泉」と「銀座スエヒロ」、後ろには「崎陽軒」があり、厳しい戦いを強いられそうですが、大船軒の駅弁がいつでも買えるようになったのは喜ばしいことです。

新幹線を利用される方にも、ぜひ大丸東京店に立ち寄ってもらって、大船軒の駅弁を買って乗車していただきたいものです。

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